ハメーンリンナの市立ミュージアム群では、さまざまな展示が楽しめます。

ムセオ・スコグスタでは、地域の歴史といまの姿を掘り下げる企画展を、毎年3〜5回ほど入れ替え、貯蓄銀行ミュージアムに加えて大小2つの展示会を開催しています。スコグスタでは、フィンランドの陶磁器、社会における女性の役割、育児、婚姻と結婚式、60年代のハメーンリンナと大衆文化、精神世界など、これまでも幅広いテーマを取り上げてきました。

ムセオ・スコグスタ内にあるのは、1972年に設立された、北欧最古の国立の貯蓄銀行ミュージアムです。常設展示では、銀行の歴史と貨幣の進化について、興味深い見識を得られることでしょう。

パランデル・ハウスの常設展示では、100年前のブルジョワ一家の都市生活を垣間見ることができます。邸宅内では、パーティルームから使用人が使っていたキッチンまで、あらゆる部屋が紹介されています。博物館の名前は、この建物を所有してきた由緒ある一族であるE.W.パランデル一家に由来しています。1884年から1904年までハメーンリンナ高校でロシア語講師として働いていたパランデル一家は当時、1860年代に完成したこの建物に暮らしていました。

シベリウスの生家にある常設展示では、国際的に有名な国民的作曲家ジャン・シベリウスの生涯と経歴を紹介しています。1834年に完成したこの建物は、1960年代から博物館として使用され、2007年に最新の大規模な改修が行われました。生家は、シベリウスの遺留品と音楽的意義に触れる貴重な機会を与えてくれます。

これらのミュージアム展示は、この地域の歴史・芸術・伝統の窓を開いてくれる、興味深くて変化に富んだ、知の集積そのものです。